終りの始まり

地鎮祭から足掛け６か月に及んだ、Ｎ様邸の建築工事も完成の

時を迎え、日記も今回が最終回となります。

 内観の一部です。

南に面したリビングの窓からは、まぶしいほどの日差しが入り、白に統一された

壁からは、やわらかな光が反射されています。

構造上必要な柱を利用した袖壁の格子が、白い壁とのコントラストによる

アクセントと、さりげない空間の仕切り役を演じてくれています。

玄関ポーチに、趣のある格子が設置され建物の工事がすべて完了しました。

このあと、シンプルビューティーな建物に合うお庭の工事が始まります。

それが完成したとき、どんな表情を見せてくれるのか今から楽しみです。

建物の工事は完了しましたが、Ｎ様とのお付き合いはこれからが始まりです。

Ｎ様ご家族の歴史に、生涯にわたって建物と供に携わらせていただきます。

最後になりましたが、お施主様Ｎ様、工事に携わっていただいたすべての方、

また近隣住民の皆様と、当日記の読者様に心より感謝いたします。

　－８

季節はすすんで早、長月になり

この季節の虫たちが涼しげな音色を奏でています。

現場も順調に進んで、棟梁の仕事も完了となりました。

長らく建物の内と外を隔てていた外壁ボードに、美しい化粧が施されました。

ブラックのサッシとのコントラストが、引き締まった表情を醸し出しています。

長い年月にも、飽きのこないシンプルなシルエットと色合い、これから、

ここでの暮らしを始められるお施主様家族の歴史が紡いでいかれるのです。

－７

連日の灼熱猛暑のなか、棟梁の情熱もアツく工事は

順調に進んでいます。

お施主様が直に触れる床材の施工です。

過度に主張しない、ナチュラルな色合いの床材。

生活に落ち着きを与えてくれそうです。

続いて、階段も設置されました。

文字通り、一枚一枚１段ずつ設置していきます。

１階と２階がつながりました。

また、屋外では外壁ボードも施工されています。

工事もこれからが佳境、季節的にも厳しい環境が続きますが

無事のお引渡しを目指して進んでいきます。